正式には、といいます。上京したら必ず食べに行こうと決めていた、現存する日本最古のフランス料理店、仏蘭西料理 龍土軒(りゅうどけん)に家族でお邪魔しました。
創業1900年(明治33年)のこちらのお店、ビルの建替えによって昔のたたずまいではなくなっていましたが、乃木坂駅から道に迷いながらも、なんとかお店を発見!
すると、マダムが直ぐにお店から出てきていただき、温かくお出迎えてくれました。
ランチで予約していましたが、私たちが1番乗りで シエフとマダムが揃って笑顔で挨拶をしていただきました。初めての訪問だったのにもかかわらず何度も通っている錯覚に陥るほど、温かい応対で、小さい子どもがいて心配でしたが、ゆっくり寛げました。
隣の席にも お客さんがいましたが、とても気さくなご夫婦で、気兼ねなく食事を楽しめました。その奥さんは、息子をみて 「こんな可愛い子も、大きくなると クソババアなんて言っちゃって オイタしちゃうのよね~」 と気品のある方でした。
こちらのレストランには多くの文豪「島崎藤村など)や画家といった文化人や高級軍人が足を運んだ店で、彼らのサインが歴代のシェフの顔と共にランチョンマット(ペーパー)に印刷されています。2.26事件の将校たちも足を運んでいたといわれています。
前菜 私は ボリュームたっぷりのパテをオーダー これが本当に美味
娘も最初はいらないと言ってたんですが、一口食べた瞬間 もっと頂戴とおねだり シエフ曰く お子様ランチなんかより 素材をいかした本当に美味しい料理には 子どもは正直ですよ。龍土軒では、お子様ランチはださずに 子どもにあわせた美味しい料理をだしてくれます。
妻は カリフラワーとコンソメの冷製スープ 塩分控えめでやさしい味わいで お代わりしたいくらいです。マダムに息子を抱っこしてもらい ゆっくり食事を楽しめます
温たかい フランスパン これが美味しくて バターとパテをつけて食べると また格別です。
娘も嬉しそうに食べていました。
娘には 特別に 白身魚のソテーをオーダー ペロリとあっという間にたいらげていました。
妻のメイン 白身魚のソテー ソースはケイパーの酸味がきいていますがバターとの相性バッチシ
そして、付けあわせでついているマッシュポテト とてもなめらかで びっくりするくらい美味しいマッシュポテトです。我が家でとれるジャガイモもこんな風に調理できたらな~
私のメイン 牛ヒレステーキ テーブルに運ばれてきてみただけで オッと叫びたくなるステーキです。口のなかでとろけるような柔らかさで、ブラックペッパーもアクセントとなり 感激です。ゆっくり味わって ソースはフランスパンにつけて綺麗にいただきました。
うちのお嬢さんも お行儀よくデザートまでいただきました。 このあとは勿論 ウンチをメイク!
デザートはシャルロット ケーキ中の果物は不明 そして、プラムのオレンジづけ プラムも美味しいんですが、オレンジが最高でした。コーヒーをのみながら シエフとマダム、隣の常連さんとゆっくりお話しもできて ゆっくりと食事を楽しめました。
今どきの見た目であっと言わせるフレンチとは違い、奇を衒ったものとは異なる王道フレンチで、
どの料理も素材の味そのものを活かし、シェフの人柄が料理に反映しているかのような味わいであった。
最近は素材の味を活かすということで、調理したのかどうかすらわからない料理ももてはやされたりしているが、
ここは、素材の良さを「さらに引き立てる」手が加えられ、シンプルだけれども染み入るフレンチでした。
シエフ岡野利男夫妻と記念撮影! お店に忘れた 哺乳瓶まで走って 届けていただいたマダム本当にご馳走様でした。 毎年食べに行きたいな~
0 件のコメント:
コメントを投稿